障害者になって思った幾つかのこと

脳幹出血で倒れてから11年、障害者になって思った幾つかのことを忘れないうちに記録しておこうと思いブログを始めてみました。 一応社会復帰は果たせたので実際に社会に出て思った幾つかのこと、趣味のギターをしつこくも続けているのでそれにまつわる幾つかのこと、いろんな事を思いつくままに記録して行こうと思ってます。

右手が麻痺!どうやって演奏しよう?
 何度もお伝えしているようにわたしゃ2006年のバレンタインデーに脳幹出血で倒れ、右半身に麻痺が残りギターが弾けない状態になったんですわ。
 それでもリハビリを続けるうちに少しづつではあるが弾けるようになって来て、この分ならイケる!と思ったり...やっぱりこんなんじゃダメだ!と思ったり...結構精神的に浮き沈みの激しい日々を送っていたんですわ。
 ラフに掻き鳴らすのはなんとかなるのだが繊細なメロディー弾きなんかにチャレンジすると悲しい結果が待ち受けていた。録音なんかしていた日にゃそりゃあもう...思い出すと泣けてきたがな...
 録音の経験がある人ならお分かり頂けると思うのだが録音した自分の演奏を聴くと、弾いてる時には気がつかなかったアラが山ほど見えてきて悲しくなる。"俺こんなに下手くそだったのかよ〜!" 
 とりあえず自分の場合何がいけないかはっきり分かっていた。右手である。ピックすらまともにホールドできないのである。
 そこで考えた...ピックがホールドできなくてもピックより大きいものであればホールドできるかもしれない....
そうだ!E-bowだ! 

 ピックより大きい物と言って最初に思いついたのがE-bowである(良いのかそんなに単純で)。山本恭司なんかが使っているアレだ。とりあえず写真を IMG_3327 ...コレです。
 知ってる人はどのくらいいるのだろうか?
 こいつを弦に近づけるとアタックのないなんとも言えない音で弦が発震しだすのだ。
 山本恭司はコイツを使って尺八のような音色を奏でていてそれはもう "幻想的"で非常に色っぽかったりするのである。
 わたしもこいつをうまく利用してメロディーを歌わせるようなプレイができないかな?と思ったのである。
 思い立ったら即行動。即通信販売で購入した。届いたら即開梱、即試してみた。
IMG_3332  写真は裏からみたところだ。例えば4弦の音を鳴らしたい時は真ん中のLEDが光っている幅の広い凹みを4弦に近づける(LEDは単なる目印、発震とは何の関係もない)と発震する仕組みになっていて、両側にある細い溝に3弦と5弦を軽く触れるようにするとポジションが安定するらしいのだがこれがえらく難しい。
 ギリギリまで近づけないと発震してくれないし、近づきすぎてE-bow本体が弦に触れたらアウトだし、ギリギリのところで固定なんてことが私にできる訳がない。何しろ麻痺が残ってて小刻みに震えているのだ。
 これ、健常者にも難しいんでないか?イライラ棒なんかよりイライラするんじゃないか?という訳で速攻で導入を決断して速攻で購入し、速攻で挫折してしまった。普通に弾いたほうが全然スムーズだったと言う...
 しかし、E-bow導入に踏み切ったことによりメロディー、特にテーマメロディー(歌メロにあたる部分、その頃はインストばかり演奏していてギターを歌わせることに執着していたのだ)はギターの音にこだわらないでも良いかな?とか考えるようになっていた。
そうだGR−55だ!ギターシンセだ!あほ

そこで思いついたのがGR−55、ローランドが世界に誇るギターシンセサイザーである。IMG_2428
 コレはご存知の方が多いと思う。
 コイツを使っていろんなサウンドで曲を弾き、ここぞというところでギターを登場させる。
 単調になりがちなインストナンバーに広がりを与えることができる。
 かなり有効な作戦のように思われた。
 速攻で導入を決め、速攻で購入(今度は渋谷のイケベで買って自宅まで送ってもらった)届いたら早速音を出してみようと思ったのだが、シンセ用ピックアップの感度なんかを割とシビアに調整しなければならなかった。め、面倒くさい...若い頃は徹夜してでも使い方を覚えた物だが、随分と面倒くさがりになってしまったものだ...どうしよう?
 なんとか調整を終え色々と音を出してみたが...ギターシンセのピックアップはいくら進化したとはいえまだまだトラッキング(MIDI変換する時に生じる遅れ)に問題を抱えているみたいで特にレガートフレーズ(ハンマリング、プリングを最大限に使ったなめらかなプレイスタイル)への追従性がイマイチだと感じた。
 しっかり追従してもらいたいなら一音一音しっかり、はっきり、正確にピッキングすれば良いだけのことなのだが、それが出来ないから苦労して色々と試行錯誤してるのだ。
 ほとんどの場合失敗に終わったが悪足掻きを繰り返してきたおかげでなんとなく見えてきたものがある...
結局どこまでいってもギター弾きなんだ

 なんだかんだでギターしか能のない野郎なんだな。ギターが弾けないからE-bowだのGR−55だの...
 やるんだったらギターが弾けないからとか言う逃げ腰の姿勢でなくて真剣に新しいことをマスターしてやるって気構えがないとダメなんだな。
 よっしゃ次はヴォーカルだ!←あほか?へたっぴでも良いから一生ギター弾いていこう。
 



 

相変わらず凄いと言うか呆れた

 久しぶりにBlu-rayを購入した。

 JEFF BECKのライヴ・アット・ハリウッド・ボウル 2016(CD付)(日本語字幕付) [Blu-ray]だ。どうせならCD付きにしようと思って少し高かったがCD付きを選んだ。車の中でも聴いていたかったから。

内容が凄くて


■JEFF BECKがデビュー50周年の節目に行った2016年8月10日のスペシャル・ライヴを収録した映像作品
■スティーヴン・タイラー(エアロスミス)、70~80年代にかけてコンビを組んだキーボーディスト、ヤン・ハマーを初め、ブルース界の大御所バディ・ガイ、ZZトップのビリー・ギボンズや実力派女性シンガー、べス・ハートをゲストに迎えたスペシャルライヴ(何て豪華な!)。
■終盤にはスティーヴン・タイラーをヴォーカルに迎えた「トレイン・ケプト・ア・ローリン」「シェイプス・オブ・シングス」で夢のような共演が実現。またアンコールでは「パープル・レイン」を演奏、見逃せないステージとなった! 

 なんともまあ豪華なステージなのだが、JEFF BECKが相変わらずなのが凄い...1944年6月24日生まれだから72歳だぞ、爺さんだぞ!
 わたしは42歳の時脳卒中をやらかしている。という事は健康寿命は42歳...実に短かった!惜しい人を亡くしたものである...生きてるって!
 自分がこんな状態だから72歳で アレはないだろうと思うのである。もう呆れるしかないのだ。
 ヤードバーズの3大ギタリストと呼ばれていたあとの二人、エリッククラプトンとジミーペイジの落ち着きようと比較しても未だに上手くなろうとしてそうな強欲っぷり、バンドメンバーに必ず若いおねいちゃんを加入させてモチベーションを高めているすけべっぷり。
 ギタリストとしてのみならず漢としても憧れが止まらないのである。

ライヴ・アット・ハリウッド・ボウル 2016(CD付)(日本語字幕付) [Blu-ray]
ジェフ・ベック
ヤマハミュージックメディア
2017-09-27


JEFF BECK初体験

 JEFF BECK初体験は以外と遅く、大学を卒業した年だから22歳の時である。なぜそんなに遅かったのか?答えは簡単である。大学在籍中一度も来日してくれなかったんだもの。
 そんなJEFFが突然来日した。スティーブルカサーとサンタナを引き連れて軽井沢でのスペシャルコンサート...なんて豪華な!
 しかし正直言って余り乗る気じゃなかった。当時の最新アルバム ”フラッシュ” がイマイチ気に入ってなかったから...。それまでのフュージョン路線から突然歌物への路線変更(ピープルゲットレディーは名曲だと思うが)についていけてなかったというのもあるかも知れない。 
 JEFFもこのまま落ち着いていくのかなぁ...とも思った。でも、今観ておかないと一生観れないかもしれない予感がした。幸いな事に大学の後輩が車を出すからという事で声をかけてくれた。これはもう行くしかあるまい。という事でそんなに乗り気ではなかったが軽井沢に行ったのであった。

衝撃!まさにワイアード!

 多分今まで観たどんなコンサートより衝撃的だった。なんかヘロヘロになったモン。テクニック的にはスティーヴルカサーが一番凄いのかな?と予想していたが、JEFFの前でははしゃぎ過ぎの子供に過ぎなかった。
 サンタナバンドが終わりそのアンコールにルカサーが登場。アンコールが終わるといよいよJEFF BECKの登場だったのだが最初の曲「スターサイクル」の最初の1音でもう無理...思い出しただけでもう無理。
 なんと言うかギターが生きてるのだ。生き物のようなのだ。
 この日の哀しみの恋人たちは個人的に大好きで、ずっと先にカバーした時はこの日の演奏をコピーした。
 アンコールのピープッルゲットレディーも良かった。
 最後の最後はジョニービーグッド...あっという間だった。 
 帰りの車の中では「あんな音どうやったら出るんだよ!」とか、「アームのニュアンスが神だぞ!」とか、「アンプがマーシャルじゃなかったな!」とか、たった今観てきた奇跡のような演奏の話で大盛り上がりであった。
 そんな楽しい余韻にみんなで浸っている時に一人だけ渋滞にキレまくって(キレてどうなるモンでもなかろうに)場の空気を悪くしている奴がいてしまいには運転者が逆ギレした!なんて事もあったがこの際だから許してあげよう。

 後日ギター雑誌に当日の機材がレポートしてあったんだけれどもそこで初めて見たRATという名のディストーション、すかさず買いましたがな。あたりまえでんがな。
 コレで俺にもあの音が出せる!と思いましたがな。出るわけなかったです。
あたりまえでんがな....


 先週には届いてたVOX Adio air GT...ようやく音を出してみたのです。  
 アンプの置き場所を確保するために必死で片付けました。まだまだ汚いですがとりあえずこんなところで…後ろにTHR10が見えています。サイズ的にはそんなに違いは無いように思う。←測ったわけではないけれど。
IMG_3311
 昨今数多くのモデリングアンプが市場に溢れておりまして、いかに本家のサウンドに近いかを競い合ってる訳なんだけど、いかんせんわたし本家を弾いたことがないのでモデリングの精度に関しては何も言えないというか、判らないと言うのが本当のところでありまして…出音を聴いて気に入れば良いじゃん!というスタンスで感じたことをつらつらと垂れ流していきます。
 上から見るとこんな感じです。アンプモデルが11種類、エフェクト1(主にモジュレーション系)が4種類、エフェクト2(主に残響系)が4種類ありましてToneRoomという無償のコントロールアプリを使うとアンプ23種類、エフェクト1が11種類、エフェクト2が8種類まで使えたりします。
 また気に入ったサウンドは本体に8種類メモリーしておく事ができます、当然チューナーも内蔵してます、ノイズゲートだってあります。Bluetoothスピーカーとしても使えます、という事は手持ちの音源と手軽にセッション出来ます。もちろんギターとは別に音量もコントロール出来ます。
 さらに市販のCDからマイナスワン音源を作るPCソフト(まだ試してないので詳しい事は解らないのだが高性能のセンターキャンセラーのような物だと思う)のライセンスも付いてくるのだ。
 それだけにとどまらない、今時のデジタル機器だけにUSB端子も付いている...という事はオーディオインターフェイス機能もあるわけで、至れり尽くせりじゃん!こういうのが初心者の頃にあれば良かったのにな〜とか思ってしまうと同時に今の若い人はいいなぁとか思ってしまうわたしは完全なジジイであります。
  冷静になって考えるとTHR10も似たようなことができるわけなんだよなぁ…Bluetoothが無いくらいか?でもYAMAHAにはCubase(簡易版)が付いてくるし...どちらを選んでも後悔する事はないと思います。多分

 さて、肝心なサウンドだけれども思ったよりも歪まない...レクチファイアーのモデリングとかは歪むのだけれどマーシャルのモデリングとかがもう少しハイゲインだと個人的には嬉しいかな?
 笑ったのは6番目のTEXAS LEADですな...マニュアルの説明書によると「フロント・ブラック・コンボ・アンプと緑色のボックスに入ったオーバードライブ・ペダルを組み合わせた王道のオーバードライブ・トーンです。」だと...マーシャルのモデリングも「JCM800と黄色のボックスに入ったオーバードライブ・ペダルを組み合わせ」たりして欲しかったな、などと思ってしまいました。
 しかしTone Roomアプリを使うと本体内蔵のアンプタイプは11だったのが一気に倍以上の23になります。ひとつひとつチェックしていくとありましたよ良く歪む最近のマーシャルのモデリングが。
 その他にわたしが気に入ったのはソルダーノ、ブティックメタル(本家は何なんだろう)。コイツらで音を作って本体にメモリーしてしまえば...メモリーは8つまで登録できるのでそれぞれのアンプタイプで音を創り込ん記憶させておくと非常に楽しい事になりそうです。ここまで来たら音色切り替えのためのフットスイッチが欲しくなってしまうのはわたしだけでしょうか?
 すべての音が気に入る何て事はまず無いとは思いますが、ディストーション、クリーン、クランチ、それぞれにひとつづつでも気に入った音色があるのならば買っても損はしないような気がします。
 THR10Xも弾いてみたい気がするけど今の所はコイツで満足です。ギター持ってない時はBlueToothスピーカーとして使用(ギターは繋ぎっはぱなしにしておく)、気が向いたらギターを手に取ってセッション...出番はこの上なく多いはずです。
 ウチではすでに大活躍しちゃってますよ。
 



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