ブレーキを左足に担当させると決めてからは慣れるのは速かった。
 慣れるのが速い分楽な環境に慣れるのも速かった。
 あっという間に
歩かなくなった 。
 自分の
好きなタイミングで歩いては行けそうも無い遠くまで行く事ができるのである。歩かなくなって当然である。
 リハビリに通っていた
老健にも車で行くようになった。歩いて5分もかから無い職場へも車で通うようになった。気がつけば殆ど歩かなくなっていた。
 隣の県の歓楽街とかにも平気で行くようになった...休職中なのにである。

 で、仕事復帰はどうなったのかというと、結論から言うと
”一年間の休職期間の後”という事になった。一時は10月復帰という話もあったのだが、一年間の休職と言うのはすでに決まっていた事らしく
”自宅療養及びリハビリに期限いっぱい励んで、少しでもよくなった上で復帰しなさい。中途半端な状態で復帰して倒れられでもしたら逆に迷惑だし...”という事だった。
 喜んで良いのか悪いのか複雑な心境であったがお言葉に甘えさせていただく事にした。という訳で正式復帰は
2月15日に正式決定したのである。

 そうとなったらリハビリに気合いを入れるしか無い。老健でのリハビリの他に町営の
健康施設(早い話がジムのようなもの)での自主トレにも励んだ。車を手に入れて歩かなくなった分を補う作戦である。
 起床→朝食→掃除、洗濯→ジム→昼食→ジムまたは老健(水曜、土曜)→帰宅→夕食
 なんだか入院中のような規則正しい生活をしていた。いつから崩れだしたんだろう?

 
ギターのリハビリもする事はしていたが中々出口が見えなくて...色々と試行錯誤はしていたが。右手が麻痺してピックが持て無いんだけどどうしよう?なんて低次元のところをうろうろしていた。
 結局
一曲作ってレコーディングするまでには11年の年月を要するのだった。いや〜長かったぜ!