低気圧と後遺症
 引っ越しが終わって一安心、自動車での通勤も20分程度だったので大して苦になることもなく平和な日々を送っていた。
 仕事の方は中々慣れなかったけれど少しづつではあるが伝票の仕組みが解ってきた、ような気がしていた。ただ、相変わらず酷い睡魔に悩まされていた。ハッキリ言うと寝ていた。酷いときには仕事時間の3分の2くらいは寝ていた…そっとしておいてくれた同僚の皆さんには全力で謝らなければならないだろう。

 そんなある日、いつもより激しい痺れが右半身を襲った…不安に思ったわたしはスグに主治医の所に行って診て貰った。新たな出血は見られないが念のため紹介状を書いてもらい隣の市にある大きな病院へ行った。倒れたとき最初に運ばれた病院である。で、ものはついでだから耳鼻科にも紹介状を書いてもらった。睡魔の原因と思われる "睡眠時無呼吸症候群" の検査及び診察を受けるためである。
 
 まず脳神経外科でMRIを撮り、倒れた時のモノと比べて観たが別に異常は無いと言うことだった。ただし倒れたときのMRIを観て「こんなんで良く生きてたね〜。」とか言われてしまった。余程ひどかったのだろう。結局脳神経外科では痺れに効くクスリの量を増やしてもらった。それと「気圧が急に下がると後遺症が強く出るので気を付けるように、だけどあまり心配し過ぎないように。」とのアドバイスを受けた。その時低気圧だったかどうかは覚えてないが参考になる話が聞けたと思う。

睡眠時無呼吸症候群
 次は耳鼻科だ。症状を説明すると詳しい検査が必要だと言うことでこの日は検査の予約をして帰った。
 検査した日付は覚えてないが土曜日一泊の入院を2週連続でしたことは覚えている。
 まず1週目にあらゆるセンサーを身体中に貼り(心電図、脳波、血圧など)寝る。で2週目にはやはりあらゆるセンサーを身体中に貼りC-PAPと呼ばれる装置を付け寝る。で、2回のデータを比べてその差を診る。その結果効果が認められた場合C-PAPが処方される、と言う流れである。
 身体中にセンサーが貼られているのでほとんど身動きが取れなくてまいってしまった。トイレなんか当然行けないし。どうするのか?と言えばナースコールを押すのである。すると看護師さんが尿瓶を持って現れると言うシステムになっていた。
 以前なら恥ずかしいと思う所だが脳出血で半年の入院を経験していたその時のわたしは全然平気であった。歳とともに恥ずかしいものがどんどん無くなっていく…良いんだろうか?
 肝心の結果であるが予想通りの重傷で充分なC-PAPの効果が見られたということで無事処方された。

C-PAPって何?

 C-PAPという装置がどんなものでどんな役割を果たすのか、さっぱりわからない方が多いのではないかと思う。IMG_3138 


 これが写真なんだけど、写真を見たところでわからないのでは?と思う。

 簡単に説明すると、鼻に装着して寝ると鼻から空気を一晩中送り込み無理やり気道を確保する仕組み。そんなことして苦しくないのか?はい、苦しいです。
 慣れるまではなかなか寝付けなくて困ったものである。かえって睡眠不足になったらどうしてくれるんだよ!とか思いもした。
 しかし一度眠りについてしまうと(深い眠りにつけるせいか)途中で目覚めることもなく快適に眠れるのだ。
 慣れるまで3ヶ月近くかかったが今ではこれがないと...途中気道が狭くなって呼吸が弱くなると空気圧を強めて気道を広げ一晩中呼吸が停止しないようにコントロールするらしい。また呼吸の状態をSDカードに記録してそれによって空気圧の強さを調整(ここらあたりは医者任せ、詳細はわからない)することも可能らしい。
 これをしないでうたた寝をしていたら突然喉の奥が塞がって呼吸ができなくなって死ぬかと思ったことがある。それ以来ちょっとした仮眠でもこれがないと怖くて...旅行の際は必ず連れて行くことにしている。
 人間太ると外に向かって太るのは当然だが内に向かっても太って行くのだ。その結果気道は狭くなって行き睡眠時無呼吸症候群などの症状を引き起こす。それだけが原因じゃない(顎の骨格に起因する事もあるらしい)にせよ、私の場合は太りすぎが原因の多くを占めているらしく、無呼吸の対策はとにかくダイエットしなさいという事であった。なんとわかりやすい...

 デブは万病の元...こりゃマジだな。